(社)笠間JC モンゴリアンズ
名カメラマン 池内 誠
暑い!今何時だ!もう9時すぎだ。モンゴルの地球上の位置の関係だろうか、とにか く昼が長い。「やせて帰って来るだろう」 考えがあまかった。モンゴルの食事が私に はあうのだ。すべてが食べられるのだ。街には白い綿のようなものが宙に舞う。現地の 人々はそれを「夏の雪」と呼ぶそうだが、これが目に入ると、ものすこく痛い。南ゴビ の360°地平線はそこに立つだけで気持ちがいい。しかし多くの日本人はそこが草原 だと思っているのだろうか。それほど草は生えていない。たとえば砂利道の様な感じだ。
首都ウランバートルは人口約60万人の都市である。それは日に日に増加していると
いう。「都会」である。日本とかわらない、そう思った。が、「モンゴルに来ていちば
んかんじたことは?」と聞かれて「昼が長い」。そして「自転車に乗っている人が少な
くありませんか?」の問いの答えが「・・・・・・」 その彼女の顔を見た時、豊かさ
・貧しさに関する話をやめた。
今回、私はできるかぎりビデオカメラをまわした。それでも延ベ5日間のうちの3時 間半である。さらに、そこから編集したのは25分だ。このビデオを見てくれた方々に 言いたいのは、それがすべてではないということ。「交流」というテーマで編集したた め、それがたいへん主要なシーンであってもカットせざるをえないものが少なくない。 それにモンゴルにはまだまだ私の見ていないものが無限大にあるのだ。
旅にハプニングはつきものだが、ツアー全体では南ゴビ行きのフライトが3時間遅れ たこと、個人的にはディスコでモンゴルの売春婦にからまれたこと。「I am a good woman!」 その時はア然としたが、今は思い出すだけで笑ってしまう。
「モンゴルにまた来てくださいね」 そう言われて 「はい また来ます」と、すぐ
に言えない自分がここにある。どうしてなのか、その答えはまだでていない。