(社)笠間JC モンゴリアンズ
1997年度理事長 川井 英明
このたびのモンゴル研修は、JCに入っていなければ考えられない旅でした。 関西空港を飛び立ちウランバートル空港に入り、まず空気を大き<吸ってみる と、ヨーロッパとも違う乾燥した独特の臭いがしました。そしてまず驚いたこ とは、事前研修においてお世話になりました白土先生の教え子達が出迎えに来 ているではありませんか。まさか空港に来るとは思いもよりませんでした。
二日目の日、最初の交流会があり自己紹介の中で徐々に打ち解けていったよ
うに思われます。そして昼食をはさんだ後にウランバートル市内を案内して頂
いたわけですが、彼女たち(全員女性です)のガイドの上手さは本当のガイド
の比ではありませんでした。
三日目はゲル宿泊のため国内線に乗った訳ですが、生まれて初めてのプロペ ラ双発機でのフライトはかなりスリルの連続でした。しかしどこまでも続<広 い大地のすばらしさ、轍だけの道路が延々と続く景色は何とも言葉では表現し にくいものです。
四日目のウランパートルに戻る機内でちょっとしたアクシデントがありまし
た。私の足下が非常に寒いではありませんか、ふと覗くとそこは凍っているで
はありませんか、どこからかすきま風が入って来て冷気を吹きかけられている
ようでした。そして夕食の後、最後の交流会を行い、メンバーで手分けして持
っていった物資を、みんなに分配した訳ですが、一人一人の表情を見渡してみ
ると、特に現役の学生は真剣な眼差しで目を通していました。
最期の晩、みんなで酒を酌み交わしながら、本当に国際協力の在り方はこれ
でいいのかと、話を交わした中で、結論には至りませんでしたが、モンゴルに
おいて、本当に困っている人たちは学生達ではなく、やはり弱い子供やお年寄
りではないか。その言葉を胸に翌日帰国の途に就きました。
最期に、地球市民意識という考え方の中で、我々は物資援助という手法より、
その国が、人々が自立の道を歩める様なソフト面での支援を優先出来ればと思
います。